佐渡汽船、旅客輸送人数・自動車航送台数とも低迷、燃料上昇で大幅減益…2013年第3四半期決算

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佐渡汽船が発表した2013年1-9月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比54.7%減の2億1800万円と大幅減益となった。

売上高は同3.5%増の93億3500万円と増収だった。同社グループの業績に大きな影響を与える観光客数は、長梅雨、9月の3連休中に台風が接近するといった天候による要因に加えて、東京ディズニーランド30周年、伊勢神宮の式年遷宮といった他の観光地のイベント開催の影響、前年実施していた地元の佐渡市による世界農業遺産認定記念企画(乗用車航送無料券の配布)の反動の影響もあって減少した。ただ、合併した日本海内航汽船の業績が加わったことから、貨物輸送量が大幅に増加し、全体も増収となった。

海運の旅客輸送人員は同3.1%減の129万6040人だった。自動車航送台数は乗用車換算で同4.2%減の17万3903台、貨物輸送トン数は同44.4%増の11万7518トンとなった。

収益では、原油の輸入価格高騰に伴う燃料費の増加もあって経常利益は同54.7%減の2億1800万円と大幅減益となった。当期純利益は同66.5%減の1億4600万円だった。

通期業績見通しは下方修正した。売上高は旅客、自動車航送台数が想定を下回る見通しから、前回予想より3億4100万円マイナスの121億7500万円となる見込み。

営業利益は売上げが想定を下回ることなどから、1億7600万円マイナスの6500万円、経常利益が1億5500万円マイナスの3700万円、当期純利益が1億3100万円マイナスの100万円となる見通し。

《レスポンス編集部》

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