トヨタ、フランスでのPHV実証実験を終了…石油消費を46%削減

自動車 ビジネス 企業動向
トヨタ・プリウスPHV
  • トヨタ・プリウスPHV
  • プリウスPHV

トヨタ自動車は4月11日、フランス電力公社(EDF)、およびストラスブール市と3年間にわたり共同で行ってきたプラグインハイブリッド(PHV)実証実験が終了したことを発表した。

ストラスブール市で行われた終了式典には、トヨタの欧州統括会社であるトヨタ モーター ヨーロッパのミシェル・ガルデル環境兼渉外広報担当副社長が出席。挨拶で「プロジェクトに参画してくれたストラスブール市民のおかげで、PHV技術をさらに普及させるための貴重なデータを得ることができた。本実証実験で得られた結果をもとに、よりお客様に喜んでいただける技術を提供していきたい」と語った。

実証実験は2010年4月に開始。ストラスブール市に約70台のプリウスPHVを投入し、EDFが市内に設置した145基の専用充電スタンドを活用し、車両識別や情報交換を行いながら、実証データを蓄積してきた。3年間の実証実験による総走行距離は400万kmに達し、1日に1.1回の充電で、同じサイズのガソリン車と比べ、石油消費量を平均46%削減できることが実証された。

トヨタは既に、各種実証実験で得られたデータを車両に反映した上で、2012年にプリウスPHVの販売を開始。これまでにグローバルで累計約3万台を販売している。トヨタは、「エコカーは、普及してこそ環境への貢献」との考えのもと、外部からの電気利用により、化石燃料の消費抑制やCO2排出量の削減などの効果が期待できるPHVを「HVにつぐ次世代環境車の柱」と位置付け、本格的な普及に向け取り組んでいる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集