「モンスター田嶋」こと、田島伸博氏は自身が代表幹事を務める電気自動車普及協議会の会見で、2013年の「パイクスピークス・インターナショナル・ヒルクライム」について、「テストも順調に進んでおり、今年こそは優勝して、期待に応えられると思う」と力強い口調で話した。
昨年は予選が好調だったものの、決勝ではモーターのトラブルでリタイア。電気自動車で優勝し、その可能性を世界中に訴えたかっただけに、田嶋氏もリタイアには相当悔しい思いをしたそうだ。
そのため、今年参戦する電気自動車は2012年の車をベースに、さまざまな改良を行った。例えば、コースが全面舗装になったので、舗装を走る車としてより極めるように、軽量化を進め、サスペンションなどをチューニングし直したそうだ。「今年の車は信頼性が向上し、性能が上がった」と田嶋氏は確かな手応えを感じている様子。
田嶋選手はガソリン車に乗って2006年~2011年までパイクスピークで6連覇を達成しており、今年こそは電気自動車でも頂点を君臨するよう捲土重来を期す。その表情からは優勝への熱い思いがひしひしと現れていた。