欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループ。同社が2012年の世界新車販売目標を、下方修正する方針であることが判明した。
これは9月7日、『ロイター』が報じたもの。9月6日、ドイツの有力紙、『Handelsblatt』(ハンデルスブラット)が「フォルクスワーゲングループが2012年の世界新車販売目標を30万台減らし、940万台に下方修正する」と、伝えたことを受けての報道だ。
ロイターの取材に応じたフォルクスワーゲングループの広報担当者は、「『Handelsblatt』の数字は根拠のないもの」と、報道内容を一部否定。しかし、「西欧を中心に厳しい市場環境が続いており、2012年の世界新車販売目標については若干、数字を調整する必要がある」と話し、目標を下方修正する意向を示唆したという。
フォルクスワーゲングループの2012年1-7月世界販売は、前年同期比9.1%増の519万台。同社は2018年までに、世界販売台数や収益性でトヨタ自動車を抜き、世界ナンバーワンの自動車グループになることを目指している。