フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ社長は、セルジオ・ペレス(ザウバー)がフェリペ・マッサの交代要員としてフェラーリ入りするという噂を、経験があまりにも少ないと完全否定。
ペレスはフェラーリの育成プログラムに属していることから、開幕戦以来のマッサの不振と、マレーシアGPでの初表彰台などを受けてフェラーリの有力ドライバー候補という見方が過熱していた。
「ペレスは確かに良いドライバーだが、フェラーリをドライブするにはもっと経験が必要だ。ヤングドライバーとしての将来性はベストの中の一人だと思っているが、私はこの程度の経験やリザルトで若手をフェラーリに乗せたりはしない」
マッサの処遇がすでに決まったという観測もモンテゼモーロは否定し、「判断はシーズン前半を消化した後に下す」と語った。マッサのパフォーマンスは上向いていて、つい先週のモナコGPで示されたとモンテゼモーロは言う。
「われわれが日々マシンを改善した結果、ドライビングし易くなっている。モナコの予選とレースでベスト5に入って見せたように、フェリペの活躍はこれからも続くだろう。拙速に判断を下すことはしないよ」