トヨタ自動車は2日、豊田市の本社で2012年度入社式を行った。事務職91人、技術職439人、技能職526人など計1211人の新入社員が出席し、豊田章男社長から辞令を受けた。
挨拶した豊田社長は、就任後初めて「落ち着いた気持ち」で式を迎え「これからは攻めていくぞ、という強い想い」をもっていると述べた。そして、今なお「超円高をはじめ6重苦、7重苦などと言われる厳しい逆風にさらされている」ものの、「ネバーギブアップの精神で前に進んで行こう」と訴えた。
また、同社が今年、創立75周年の節目を迎えることに触れ、「トヨタのモノづくりは日本で育ててもらってきた。だから、国内生産300万台を守ると繰り返している。これからも日本の匠の技術や魂を入れ込むモノづくりを大切にする」と強調した。
そのうえで「どのような部署でも、みなさんの仕事は突き詰めれば『もっといいクルマ』をつくること。トヨタの企業文化やDNAをさらに良いものに進化させるため、若い力を遺憾なく発揮してほしい。一緒にがむしゃらになって頑張ろう」と話した。