三菱自動車が9日発表した『MiEVパワーボックス』の発表会。これまで行なってきた、電気自動車の普及へ向けた取り組みについて、同社の益子修社長は「伝える情熱が欠けていた」との考えを語った。
これは、同発表会で開催されたトークショーにおいて、日本のもの作りに関して、ジャパネットたかたの高田明社長から「伝える力が弱くなった」との発言に応えたもの。
益子社長は「どうしても製造業は技術屋集団ですね。“いいものは作った”と、いいものは作ったら後は消費者の人も必ず理解をしてくれると勝手に思いこんでるんですね」と、高田社長の意見について解説。
また、「どういうところがいいのか、どういうところがちょっと不足しているのか、これを丁寧に伝える技術が我々に不足している。それをなんとか打破したいというところで、(EVの販売を)高田社長にお願いしました」と、ジャパネットたかたでのEV販売を依頼した経緯を語った。
益子社長は「(ジャパネットたかたの)TVショッピングを見ると我々にない説明をされています。高田社長にお会いして“ものを売る情熱、これがないとダメなんだ”というお話を聞いて、我々に欠けているのは、そのものを売る情熱だなと思いました」。
「我々も、開発するとか作る情熱は持っているのですが、それをお客様にうまく伝える情熱や技術、これが欠けているなと思いますので、これからも高田社長や皆様の力を借りてEVをより理解してもらえるようにしていきたい」と述べた。