ルネサス、新型プロセッサを出荷---PNDの高機能化や3Dグラフィックスを強化

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R-Mobile A1
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ルネサスエレクトロニクスは子会社のルネサスモバイルとともに、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)や携帯機器向けアプリケーションプロセッサの高機能化、高性能化、システムコストの大幅低減に貢献する「R-Mobile A1」シリーズを製品化し、サンプル出荷を開始すると発表した。

R-Mobile A1シリーズは、PNDやポータブルメディア向けに多くの採用実績がある「SH-Mobile Rシリーズ」と「EMMA Mobile」シリーズを統合し、動画像処理性能向上によりフルHD(1920×1080画素)動画記録・再生と、フルセグ地上波デジタル放送対応を実現する。

また、高精彩「PowerVR SGX」搭載により3Dグラフィックス性能を強化し、多彩でリアルな3Dグラフィックスに対応する。

CPUには、最大動作周波数800MHzの「ARM Cortex-A9」を搭載し、PND向けアプリケーションプロセッサでは業界最高性能レベルとなる最大3.7GIPSを実現した。

OSは、Linux、アンドロイド、Windows Embedded Compact7.0、Windows Embedded Automotive7.0に対応し、組み込み機器の早期開発、豊富なエコシステムの利用が可能となる。メディアエンジン制御にはSH-4A搭載により、地上波デジタル放送などの大容量データのリアルタイム制御が可能となる。

さらに、新製品は、バス幅32bit、400MHz動作のDDR3(DDR800)コントローラを搭載し、高性能、安価なメモリを利用できる。

サンプル価格は、R-Mobile A1が1個5000円、3Dグラフィック機能を搭載しないR-Mobile A1Sが4000円。2012年3月から量産開始し、2013年には月産50万個を計画している。

《レスポンス編集部》

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