日産自動車は11月2日、高級車ブランド「インフィニティ」のグローバル本社機能を、新たに香港に設置すると発表した。
日産の中期経営計画「日産パワー88」では、インフィニティブランドのグローバル販売台数を50万台に増大する計画。インフィニティブランドは、中国をはじめ、急速に拡大するアジア市場で需要が増加すると見ており、関連する様々な機能を香港に集中させることで、目標達成を目指すとともに、より効果的に事業を運営していく。
ブランドの新たな本社機能は、新しく設立される「日産グローバル」(NGL)の一部となる。
日産のアンディ・パーマー副社長は「インフィニティが北米、欧州、中国及び東南アジアなど、グローバル高級車市場で成長する中、ブランドの最適なグローバル本拠地として香港を選んだ。これは、ニッサンブランドや競合する他の高級車ブランドとは異なり、インフィニティがアジアブランドならではのおもてなしのこころを高める好機になる」としている。
インフィニティのグローバル本社には、日産の新たなオフィスを併設し、2012年4月から香港で事業を開始する予定。新オフィスには、日産のグローバルマーケティングコミュニケーション部門の一部も移転する。
グローバルなメディアの重要拠点である香港で、グローバルマーケティング、広報活動を推進し、中国全土、インド、ASEAN地域へ活動を広げていく。
新会社の人員規模は、約100人となる予定で、横浜のグローバル本社を補完する。新会社の立地など、詳細については、後日公表する予定。