日産自動車のカルロス・ゴーン社長は16日、横浜市にある同社の完成車および海外生産用部品の輸出拠点である本牧専用埠頭を訪れ、節電対策のために土曜出勤している従業員を激励した。ゴーン社長が本牧専用埠頭を訪問するのは東日本大震災後初めて。
ゴーン社長は施設視察後、従業員と懇談し「今、日産は新しい輪番操業に入っている。土曜日から始まって水曜日までの就業となり、個人の私生活でも仕事上でも大変な思いをされていると思う。こんなに献身的に柔軟性を持って対応し、会社を支えてくれて本当に感謝したい」と述べた。
本牧専用埠頭のプレゼンスを高めるためのキーワードは何かとの従業員からの質問に対しゴーン社長は「他社との比較で本牧はトップレベル。コストでも生産性でもスピードでも、これには敬意を表したい」とした上で、「常にベンチマークになる。そして模範であり続ける。すべての項目でトップレベルであり続けるという精神を5年、6年続けてほしい」と答えた。