三井住友海上火災保険は、マレーシアの有力複合企業であるホンレオングループ傘下のタカフル事業会社に資本参加することに関しての認可をマレーシア当局から得たと発表した。
三井住友海上は、タカフル事業会社の既存株式35%を取得し、マレーシアで新たなリスク関連事業に参入する。三井住友海上はすでにホンレオングループと損保・生保事業で提携関係にあり、今回の資本参加により、従来の生損保にタカフル商品を加えることで総合力を生かした保険販売が実現できるとしている。
タカフルは、投機や利子などを禁じたイスラム法に沿いながら、損害てん補、死亡・疾病保障、相互扶助といった保険の効果が得られるようにした制度で、共済や相互保険会社に似た仕組みになっている。
ホンレオングループ傘下のタカフル事業会社を巡っては、東京海上日動火災保険が2006年から資本参加しているが、同グループに株式を売却するための認可を当局から取得したと2日発表した。