東京商工リサーチが発表した10月の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比9.9%減の1136件となり、15か月連続で前年を下回った。
負債総額は同79.1%増の5200億円となり、今年3番目の規模となった。上場企業の倒産が5か月ぶりに3件発生したため。負債総額500億円以上の大型倒産が3件で、3件で負債総額の約5割を占めた。
倒産の原因別では販売不振の「不況型」の構成比が過去3番目に高い83.8%となった。
産業別では運輸業が15か月ぶり、不動産業が10か月ぶりに前年を上回った。
一方、円高ドル安で輸出産業を中心に業績悪化が深刻化しているが、1月から10月までの「円高」関連の倒産件数は前年同期比3倍増の58件となった。