IDCジャパンが発表した2010年第2四半期(4〜6月)の国内モバイルデバイス市場の実績は前年同期比23.1%増の2911億円となった。
モバイルデバイス市場は、各情報携帯端末と、サポートする通信機器のハードウェアで、スマートフォン、モバイル通信カード、3Gパーソナルルーター、タブレット型情報通信端末など。
4〜6月期が大幅な伸び率となったのは『iPad』の投入でメディア・タブレット市場が急激に拡大したのに加え、スマートフォン端末の重要も急増、ポケットWiFiに代表される3Gパーソナルルーター需要が拡大したため。
特にメディア・タブレット市場は、iPad効果で、4〜6月期に50億円以上に急拡大した。スマートフォンもソフトバンクのiPhoneやNTTドコモの『Xperia』などの端末が好調で、市場規模は450億円レベルになった。一方で、これまで順調に市場が拡大してきたモバイル通信カード、ミニノートブックPC市場は縮小した。
今後の見通しについてIDCジャパンでは「2010年のモバイルデバイス市場は、スマートフォン、3Gパーソナルルーター、メディア・タブレットがけん引し、1兆2800億円の規模にまで市場が拡大する勢いがある」としており、さらに2014年は1兆4440億円規模になると予想する。