欧州新車販売、5か月連続マイナス…8月実績

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ACEA(欧州自動車工業会)は16日、8月の欧州全域(EU+EFTA全28か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は67万2549台。前年同月比は13.1%減と、5か月連続で前年実績を下回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比27%減の20万0885台と引き続き不振。イタリアは19.3%減の6万8718台と、5か月連続のマイナスだ。フランスも7.9%減の10万5166台と、4か月連続で前年実績を割り込んだ。

6月まで好調だった英国も8月は、5万5305台にとどまり、前年同月比は17.5%減と2か月連続の前年実績割れ。スペインも23.8%減の4万4578台となり、2か月連続で前年実績を下回った。

主要9社の販売実績は、1位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比10.1%減の16万1218台と、5か月連続のマイナス。VWブランドは15.5%減の8万4917台、シュコダブランドは6.2%減の2万2240台、セアトブランドは10.2%減の1万7106台。しかし、アウディブランドだけは、2.7%増の3万6874台と健闘を見せた。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比13.9%減の8万7851台と4か月連続で減少。その内訳は、プジョーが15.2%減の4万6636台、シトロエンが12.4%減の4万1215台と、ともに不振だ。

3位のルノーグループ(ダチアを含む)は、6万4937台を販売し、前年同月比は6.4%減と、2か月連続のマイナス。ダチアブランドは0.4%増の1万5668台と好調だったが、ルノーブランドは8.3%減の4万9269台と落ち込んだ。

4位のGMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)は、5万6155台を販売。前年同月比は14.9%減と、5か月連続のマイナスだ。5位のフォードグループ(ボルボを含む)も4万6572台にとどまり、前年同月比は20.6%減と、5か月連続で減少した。

6位のフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)は、4万4124台を販売。前年同月比は23.9%減と、6か月連続のマイナスだ。ブランド別では、アルファロメオが1.6%増の5771台と健闘。しかし、フィアットが25.9%減の3万4344台、ランチアが33.6%減の3763台と後退した。

7位のBMWグループ(MINIを含む)は、3万5451台を販売し、前年同月比は10.5%減と、2か月連続のマイナス。MINIブランドは16.5%減の5932台、BMWブランドは9.2%減の2万9519台という結果だ。

8位はダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は3万3895台で、前年同月比は1.1%減と4か月連続の前年割れ。ブランド別では、スマートが12.7%減の4296台だったが、メルセデスベンツは0.9%増の2万9599台と好調だった。

9位はトヨタグループ(レクサスを含む)で、3万2616台を販売。前年同月比は21.8%減と、7か月連続のマイナスだ。レクサスブランドは15.9%減の774台、トヨタブランドは21.9%減の3万1842台と大幅な減少に見舞われた。

トヨタ以外の日本メーカーでは、日産が前年同月比18%減の1万8932台と、2か月連続のマイナス。マツダも19.8%減の9811台、スズキも39.6%減の9524台、ホンダも34.4%減の7768台と苦戦している。一方、三菱は28.4%増の6371台と回復した。

韓国メーカーでは、ヒュンダイが2万0276台を販売し、前年同月比は0.1%減と4か月連続で減少。キアは1.6%減の1万2654台で3か月連続のマイナスだ。

今年1‐8月の欧州新車セールスは、前年同期比2.4%減の879万3895台。通年での前年実績超えは、微妙な情勢となってきた。

《森脇稔》

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