11日に開幕したデトロイトモーターショー。日産はメーカーとしての出展は見送ったが、「ミシュランチャレンジデザイン」に、EVコンセプトカー『ミクシム』(MIXIM)がエントリーした。
ミシュランチャレンジデザインは、今年で9回目。世界50か国以上から、自動車メーカーやデザインスタジオ、デザイナーが作品を持ち寄り、未来の自動車デザインを競い合う。
日産ミクシムは2007年9月のフランクフルトモーターショーで初公開。若い世代をターゲットに開発されたスポーツタイプのEVコンセプトカーである。
最大の特徴は、室内空間。運転席は室内中心部にレイアウトされ、コンピューターゲームのようなセンターバーチャルディスプレイには、車外の様子とバーチャル映像を組み合わせた合成映像を映し出す。リアルとバーチャルを融合させた新しい運転体験を可能にした。2つのパッセンジャーシートは、運転席の両側やや後方に配置される。
ミクシムは、『キューブ』のプラットフォームをベースに開発。エアロダイナミクスを徹底追求した未来的なデザインをまとう。前後にモーターを搭載して4輪を駆動する4WDで、2次電池には小型リチウムイオンバッテリーを採用している。
さらに日産は、今回のデトロイトモーターショーのEV展示スペース、「エレクトリックアベニュー」に、今春から米国での受注を開始する新型EV、『リーフ』をディスプレイ。EV分野のアピールを強化している。