三菱化学、タイ合弁会社買収で樹脂事業を強化

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三菱化学は7日、タイでの展開してきた塩ビコンパウンドの製造・販売の合弁相手との提携を解消し、完全子会社化すると発表した。

同社はタイアム・プラスチックとの合弁会社サンプレーンタイ(タイランド)を通じてタイで塩ビコンパウンド事業を展開してきたが、タイナムが保有するサンプレーンタイの株式22.73%全てを買収し、サンプレーンタイを三菱化学の完全子会社化とした。

三菱化学は、グループの中期経営計画で塩ビコンパウンドを含む機能性樹脂事業を集中事業として位置づけ同事業の強化・拡大を進めている。タイとその周辺国は、今後も長期的な自動車需要の伸びが予測されており、主に自動車部材に使われる塩ビコンパウンドの需要も大きく伸びることが期待されており、合弁会社を単独資本に切り替えて、迅速な経営判断によって事業の拡大を図る。

今後、三菱化学は、サンプレーンタイを塩ビコンパウンドだけでなく熱可塑性エラストマーや機能性ポリオレフィンを含めた機能性樹脂事業の東南アジアでの重要な製造拠点として位置付け、機能性樹脂事業全体のグローバル供給体制を強化する構え。

《レスポンス編集部》

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