ジェイテクトは16日、自動車の燃費効率向上に寄与する油潤滑用低トルク玉軸受を開発したと発表した。
ハイブリッド車用変速機のモータ支持部や自動車のオートマチック・トランスミッション(AT)、マニュアル・トランスミッション、CVT(無段変速機)などのギア支持部には多くの油潤滑玉軸受が使用されている。これらの機構に用いられる玉軸受は、燃費改善のため、回転抵抗(回転トルク)の低減が大きな課題となっている。
今回、内輪、外輪の最適設計を図り、転がり摩擦抵抗を低減するとともに、保持器形状を見直し、油の流入・流出を制御し、油による攪拌抵抗を低減した。この結果、従来品に比べ、回転トルクを40%低減した製品の開発に成功した。