大日本印刷は、アルミ箔を使用せずに高いバリア性を持つ、低価格な太陽電池用のバックシートを開発した。6月からサンプル出荷を開始し、顧客の認定を完了次第、量産を開始する。
同社では、高い水蒸気バリア性をもつ無機酸化物蒸着フィルムと高い耐候性をもつ接着剤を用いた新たなコンバーティングプロセスを開発したことで、高い水蒸気バリア性と耐候性を実現した。これらによって、水蒸気バリア性は、1日当たり0.01g/平方m以下を実現した。量産時には、従来のアルミ箔を使用したバックシートと同等な価格での提供が可能。絶縁処理が不要になるため太陽電池モジュールとしてのコストダウンが図れるとしている。
今後、太陽電池モジュールを製造する各企業にサンプル提供を開始し、2012年度に約50億円の売上を目指す。