アウディは2日、欧州仕様の『A3』と『A3スポーツバック』に新しい1.6リットルディーゼル搭載車を追加した。欧州複合モード燃費24.4km/リットル、CO2排出量109g/kmの環境性能を誇る。
この新ディーゼルは1.6リットル直4ターボディーゼルの「TDI」。最大出力は90psと105psの2種類のチューニングがある。どちらも最新世代のコモンレール高圧燃料噴射システムを採用している。
90ps仕様は、0-100km/h加速12.9秒、最高速180km/hと必要十分な性能。欧州複合モード燃費22.2km/リットル、CO2排出量118g/kmと環境性能は優秀だ。
最大出力で15ps上回る105ps仕様のほうが、環境性能はさらに一歩先を行く。その秘密がアイドリングストップ機能とエネルギー回生システムだ。
アイドリングストップ機能は、車両が停止し、ドライバーがギアをニュートラルに入れ、クラッチペダルから足を離すと、エンジンが自動的に停止。もう1度クラッチペダルを踏み込むと、エンジンが再始動する。
エネルギー回生システムは、クルージング時や減速時に積極的にオルタネーターを回して、電力をバッテリーに蓄えるメカニズム。アウディによると3%の燃費改善効果があるという。
これにより105ps仕様は、0-100km/h加速11.4秒、最高速194km/hのパフォーマンスを発揮しながら、欧州複合モード燃費24.4km/リットル、CO2排出量109g/kmという、クラストップレベルの環境性能を実現した。
A3シリーズの新ディーゼルは、欧州では6月上旬から販売開始。価格は90ps仕様が2万2550ユーロ(約313万円)から、105ps仕様が2万3350ユーロ(約324万円)からと発表されている。