今年4月、宮城県多賀城市内で交際していた男性からの別れ話に逆上した30歳の女がこの男性を故意に、複数回に渡ってクルマではねた事件について、検察庁・仙台区検は8日、この女を傷害罪で略式起訴した。仙台簡裁は罰金50万円の略式命令を出している。
問題の事件は今年4月17日深夜に発生している。宮城県多賀城市町前1丁目付近の市道で、路上駐車していたクルマの車内で別れ話を切り出した29歳の男性に対し、運転していた29歳の女が逆上。男性を車外に引きずり出し、さらに近くの側溝に蹴り落とした。
女は側溝から這い上がろうとする男性を複数回に渡ってクルマで故意にはね、軽傷を負わせた。通報を受けて駆けつけた警察は、クルマで故意にはねるという行為から「未必の殺意が生じていた」と判断。殺人未遂容疑で逮捕。同容疑で送検していた。
検察庁・仙台区検は「女には明確な殺意がなかった」と判断。容疑を傷害罪に変更するとともに、被害男性のケガも比較的軽微だったことから同罪で略式起訴した。これを受けた仙台簡裁は罰金50万円の略式命令を8日付けで出している。