気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年4月30日付
●新型インフル、米国内初の死者、WHO警戒度上げ検討へ(読売・1面)
●クライスラー債務削減、一部債権者は難色、計画再提出きょう期限(読売・9面)
●1000円高速「二重取り」解消(読売・32面)
●米、楽観論吹き飛ぶ、金融・自動車・新型インフル3つの不安(産経・10面)
●減税対象パジェロ、クリーンディーゼル、三菱自 来夏めど(産経・10面)
●不良少年、バイク小型化、轟音より逃げ足?(産経・20面)
●オバマ政権、苦闘の100日、経済再生まだ3合目(日経・1面)
●主要企業今年のトップ交代、危機即応異例の布陣、トヨタ求心力向上へ創業家(日経・9面)
ひとくちコメント
新型の豚インフルエンザが世界各地に急拡大している問題で、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げた。米国内でも初の死者が出るなど「米国はいよいよ臨戦態勢に入った」(産経)という。
そんな中でオバマ政権が発足から100日を迎えたが、豚インフル以外にも経済再生を掲げるオバマ大統領の前に立ちふさがっているのが大詰めを迎えた米ビッグ3の再建問題。このうち、クライスラーはきょう30日が公的支援継続の条件であるイタリア大手フィアットとの資本提携の合意期限。
きょうの各紙が「破綻回避なおハードル」(朝日)、「一部債権者は難色」(読売)など取り上げている。産経によると「債権者グループと債務の7割圧縮で合意したことから、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)申請による破綻回避の観測が高まっている」としながらも「ただ、フィアットにはクライスラーが破産法を申請した後に、生産拠点や販売網を買収するという選択肢もあり、ギリギリまで予断を許さない状況」とも伝えている。
世の中はGW中だが、豚インフル感染問題とともにクライスラー再建の行方も気掛かりである。