スズキは31日、2009年3月期の業績予想を下方修正して発表した。世界販売の伸び悩みや円高の影響などにより営業利益は期首予想より400億円少ない1000億円(前期比33.1%減)、純利益は200億円少ない600億円(25.2%減)とした。
売上高は当初より3000億円減額の3兆2000億円(8.6%減)の予想。世界販売計画(OEM除く)は1%減の238万5000台としている。最大の販売先であるインドは前期より1万台増の約72万台と伸び悩む。
期中の下方修正は単独決算だった1993年の中間期以来となる。また減収減益は10期ぶり。
鈴木修会長は「これまでは反省もないままに業績が伸びてきた。種類が増えた製品の整理など基本的なところにメスを入れたい。下方修正したが確実に堅実にやっていきたい」と述べた。
第2四半期までの累計業績は、売上高が中間期としては10期ぶりの減収となる1兆7199億円(前年同期比0.5%減)、営業利益は607億円(22.9%減)、純利益は342億円(25.7%減)だった。下期には国内工場で、前年比にして4万5000台の減産を実施する。