日産自動車は10日、カーナビゲーション向け情報配信サービス『カーウイングス』を活用した、「スリップ情報提供サービス」と「道路ライブカメラ画像配信サービス」の運用を開始すると発表した。
サービスは、寒冷地のスリップ事故低減を目指すもので、社会実験として全てのカーウイングス会員が利用することができる。「スリップ情報提供サービス」は、12月より北海道札幌市及び近郊において試行運用を開始し、「道路ライブカメラ画像配信サービス」は、11月より社会実験を開始する。
スリップ情報提供サービス は、スリップの可能性があるエリア付近を走行するドライバーに、スリップが発生した情報をナビゲーションの画面上に表示し、あわせて音声で注意を促すもの。
スリップエリア情報は、過去スリップ事故が発生した地点の情報や、車両の走行位置やABS(アンチロックブレーキシステム)作動等のプローブ情報などを「カーウイングス」の通信によって収集し把握したものによる。
道路ライブカメラ画像配信サービスは、土木研究所 寒地土木研究所より提供される北海道の主要な峠の道路画像情報がカーウイングスナビゲーション上に表示される、ライブカメラの画像は15分毎に更新され、「情報チャンネル」を通じて提供される。
日産では2つのサービスにより、ドライバーがスリップしやすいエリアの手前であらかじめ注意し、余裕を持った減速行動が取れるという効果が期待できるとしている。