ドライバーの運転を自動診断して改善を指示するシステム

エコカー 燃費

国際電気通信基礎技術研究所と山城自動車教習所は、共同でドライバーの運転技能を自動評価し、予防安全の観点から改善ポイントのアドバイスするシステムを開発した。これを運転教育のプログラムに組み込み、山城自動車教習所では8月20日からプロドライバー向け講習に使用する。

このシステムは、安全運転教育の専門家が持つ知識を体系化し、その知識にもとづいてドライバーの運転技能を自動的に評価するもの。その上で、ドライバーの技能に改善すべき点を自動的に指摘し、技能向上のためのアドバイスをする。

このシステムは自動車に改造を加える必要がなく、小さなセンサをドライバーの帽子や靴に取り付けるだけで使用できる。これらセンサにより運転時の安全確認の動作や加減速動作などを計測し、即座に分析して刻々の走行状況と対比させる。

従来の指導方法では、指導者の主観によるばらつきやプロのドライバーへの説得性の点で指導効果の壁があったが、今回のシステムではコンピュータによる評価が客観的な基準で行われるため、効率的・汎用的な教育効果が期待されるとしている。

今回は教習所の講習での実使用を開始するが、今後は幅広い事業所での教育に簡便に取り入れることのできるシステムの開発を目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース