ひき逃げを装った殺人---妻と浮気相手を逮捕

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今年4月、大阪府東大阪市内の市道で発生した死亡ひき逃げ事件について、大阪府警は14日、事故を装って男性を殺害したとして、40歳の男と、被害男性の内縁の妻にあたる34歳の女を殺人容疑で逮捕した。

大阪府警・河内署によると、問題の事故は今年4月13日朝に発生した。東大阪市菱江2丁目付近の市道で、道路右側の路肩を歩いていたとみられる36歳の男性が後方から進行してきた乗用車にはねられた。男性は数メートル弾き飛ばされて全身を強打。近くの病院に収容されたが、間もなく死亡した。

男性をはねたクルマは現場から逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。容疑車両は対向車線側に逸脱したにもかかわらず、現場にブレーキ痕がまったく見当たらないことや、死亡した男性の受傷痕から相当なスピードで衝突したことも判明。単なる事故ではなく、故意に衝突させた可能性もあるとして、容疑車両のものとみられる塗膜片を分析し、車種の特定を進めていた。

その結果、容疑車両はイタリア製の乗用車と判明。死亡した男性の内縁の妻にあたる34歳女の浮気相手として、過去に男性とトラブルを起こしていた40歳の男が同車種のクルマを所有していることが判明した。

警察ではこの男と女が共謀し、事故に見せかけて男性の殺害を企てたと判断。14日までに2人を殺人容疑で逮捕した。調べに対して女は殺害計画があったことや、事故直前まで男と連絡を取り合ったことを大筋で認めているが、クルマを運転していた男は容疑を否認しているという。

《石田真一》

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