デルタ航空とノースウエスト航空は、合併し、世界最大の航空会社を設立すると発表した。
新会社の名称はデルタ航空となり、両社は相互に補完的な路線を統合することで、豊富なフライトの選択肢、競争力のある料金、より多くの就航都市への優れた旅行体験を提供することが可能になるとしている。
合併の取引条件に基づいてノースウエスト航空の株主は所有するノースウエスト航空株1株あたり1.25株のデルタ航空株を受け取る。合併ではデルタ航空とノースウエスト航空の株主による承認、および規制当局による認可が前提条件となる。規制当局による監査期間は今年後半に完了の見込み。
デルタ航空のリチャード・アンダーソンCEO(最高経営責任者)は、合併後の新会社のCEOに就任する。ノースウエスト航空のダグラス・スティーンランドCEOは、新会社の取締役に就任する。
新デルタ航空はパリ、アムステルダム、ロンドン、東京に、米国内ではアトランタ、ミネアポリス/セントポール、ニューヨークに拠点を置き、本社はアトランタとなる。
デルタ航空のアンダーソンCEOは「デルタ航空とノースウエスト航空は完璧な組み合わせで、あらゆる都市を網羅する路線網の実現によってお客様や従業員にとってさまざまな可能性を開く。両社の力を結集して、財務的に安定し、従業員やお客様のための投資を行うことのできる、また競争が激しさを増す世界市場で成長することのできる、世界をリードする航空会社を作り出す」としている
今回の統合を通じて就航都市が増え、運航スケジュールの選択肢が拡大し、世界最大規模となるマイレージプログラムでは、マイルを獲得し、使用する機会が増える。
合併により財務面での安定性も向上する。
合併後の会社とパートナー各社を合わせると、67か国、390都市へのアクセスを提供する。デルタ航空とノースウエスト航空を合わせた年商は350億ドルに達し、主要路線を運航する航空機は約800機、従業員数は約7万5000人となる。