ヴァージン・アトランティック航空は、ロサンゼルス国際空港を利用するアッパークラスの顧客を対象とした無料送迎サービスとして、シボレーの燃料電池自動車『エクイノックス』を使用すると発表した。
世界最大規模の燃料電池車の市場テストである「プロジェクト・ドライブウェイ」は、米国をはじめ世界の主要都市に水素燃料で駆動するゼロ・エミッションの電気自動車を100台以上配備し、走行させている。ヴァージン航空も同プロジェクトのパートナーとして2年半に渡り参加している。
ヴァージン航空は3月下旬から、同社の無料送迎サービスとして、ロサンゼルス空港から同地域内の目的地までの区間と空港への送迎用として、ゼロ・エミッションの燃料電池自動車シボレー・エクイノックスを3台走行させる。
ヴァージン航空とGMシボレーは、ニューヨークで同様のサービスを展開することを見据えた今後の活動の第一歩で、環境に優しい技術やサステナビリティ向上に対する意識の構築にも役立つとしている。
これらの試みによりヴァージン航空は、グループが掲げる環境戦略の要である、地上におけるCO2の排出量削減を図る。
GMのラリーバーンズ副社長は「ヴァージン航空のリチャード会長の環境保護活動における数々の実績や、イノベーション実現に向けた真摯な取り組みを考えても、両社の連携は燃料電池や電気自動車技術の素晴らしさを広く伝えるために重要で、自動車の新たなDNAを実証する手段になり得る点でも重要だ」と述べた。