沖電気、車載用液晶ディスプレイに最適なLSIを開発

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沖電気工業は、液晶ディスプレイコントローラ(LCDコントローラ)をワンチップ化したLSIを開発したと発表した。小型液晶モニター用LSI『ML86V8207』と中型液晶モニター用で高機能なLSI『ML86V8209』の2機種で、サンプル出荷を2月から開始する。

新開発した両機種ともにISO/TS16949に準拠しカーナビゲーションシステムなどの車載液晶モニター用途に最適としている。

今回開発した2機種のLSIは、液晶モニターの映像信号処理を実現するために必要なビデオデコーダ、スケーラ、オン・スクリーン・ディスプレイ(OSD)、LCDコントローラなどの機能をワンチップ化したLSI。実装面積を削減することが可能で、スペースが限られているカーオーディオなど車載エンターテイメントシステムに最適としている。

ワールドワイドの映像信号3方式をサポートし、コンポーネント映像信号D2に対応したビデオデコーダ機能は、車載システムに必要な弱電界など信号環境の悪い状況で発生する非標準映像信号に対して高い同期安定性を提供する。またLCDコントローラ機能は、中・小型液晶モニターを考慮し大容量外付けメモリを使用せずに高画質を実現するI/P変換、スケーリング機能、タイミングコントローラ機能、ラインオーバーレイ機能を搭載することで多様な液晶パネルへの直接接続が可能となった。

さらに、ML86V8209では、デジタル映像信号とアナログ映像信号のPiP機能を実現するためのSDRAMインターフェースや、ラインオーバーレイ機能を持ち、XGAまでの表示を可能とした。これにより、カーナビなどのデジタル映像と車載監視カメラなどのアナログ映像の合成画像表示、バックモニター時のガイド表示など、高度な映像表示が大画面で行える。

《レスポンス編集部》

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