【ボルボ V70 新型登場】よりプレミアムに、エモーショナルに

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『C70』から『S40/V50』のビッグチェンジ、そしてプレミアムコンパクトの『C30』、かつてない新車攻勢を見せたボルボが、2007年を締めくくるモデルとして投入したのが新型『V70』だ。

V70といえば日本でもっとも高い人気を誇る輸入ステーションワゴンとしてお馴染み。ボルボを支える屋台骨といってもいい。得てしてフルモデルチェンジには大きなリスクが伴う。が、新型V70をひと目見た瞬間「余計なお世話」を直感した。

優雅でダイナミックなフォルムをはじめ、独自の表情を持つフロントマスク、あるいは縦に長いリヤコンビランプなど、どこからどう見てもV70独自のもの。

インテリアついても同様。北欧家具に通じるモダンで知的、そして上質な仕立ては、いつもながらのV70のそれ。だが、それらが、まるで格上のモデルであるかのように洗練され、大きく質感を増しているのだった。

たとえば、いわれなければ気が付かないリヤゲートのウインドの傾斜も、従来より寝かせることで、よりエモーショナルでスポーティなフォルムを創造。「わずかな角度なのですが、傾斜をきつくすればワゴンとして重要な積載能力は多少なりとも低下する。ボルボにとって、非常にチャレンジングなデザイン変更でした」(ボルボ・カーズ・ジャパン マーケティング部 岡田勝也氏)。こうした細部に渡る工夫・改良を積み重ね、”オールニュー”を謳うV70が誕生したというわけだ。

いっぽう、ワゴンとしての多目的性を高めるという点では、新たにリヤシートを40:20:40の3分割可倒式とすることで、より多彩で柔軟なシートアレンジを可能に。また、リモコン操作でも開閉可能な電動開閉式のテールゲートも新採用。さらには、ロック可能なカーゴフロアの標準装備で最先端のセキュリティ性を見せるなど、随所にステーションワゴンのトップブランドたるボルボのこだわりが見て取れる。

《戸塚正人》

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