VW『ゴルフヴァリアント』のベースグレードとなるコンフォートラインには、170psを発揮する1.4リットルツインチャージャーエンジンが搭載され、トランスミッションには電光石火のシフトチェンジが可能な6速DSGが搭載されている。
マーケティング部の山崎信雄さんは「コンフォートラインは2種類あるゴルフヴァリアントのラインナップの中ではベースモデルとなりますが、170psを発揮するパワフルなTSIエンジンを搭載しています。その上で、300万円を切るお求めやすい価格設定としていますので、非常にコストパフォーマンスが高いモデルといえると思います」とコメント。
実際にコンフォートラインに乗ってみると、確かに1.4リットルとは思えぬトルク感があり、力不足をまったく感じることなく1470kgのボディを楽々と引っ張ってくれた。ギア比もコンフォートライン用にファイナルレシオが合わされているので、スムーズな吹け上がりと加速をもたらしてくれる。
サスペンションはスポーツラインほどハードには仕上げられてはいないものの、適度に引き締まっており、ゴルフらしい正確性のあるハンドリングを実現。乗り心地と操縦安定性が高い次元でバランスされているので、非常に心地よいドライビングを楽しむことができる。
このボディサイズで1.4リットルと聞くとアンダーパワーを懸念する人もいるかもしれないが、それはまったくの杞憂だ。また、コンフォートラインならフットワークもバランスよく仕上げられているので、初めて輸入車を買うような人でもおすすめできるモデルだ。
欧州で最先端のパワートレーンが採用された、ステーションワゴンが300万円を切る価格で販売されるというのは、確かにバーゲンプライスといえるかもしれない。