フォルクスワーゲンは、ピシェツリーダー社長が今年末で退任すると発表した。後任には、子会社のアウディのマルティン・ウィンターコルン社長が就任する。
トップ人事を最終決定するVWの監査役会は、今年5月にピシェツリーダー社長の任期について2012年4月までの延長を決定していた。
退任の理由は明らかにされていないものの、VWの前社長で監査役会会長を務めるフェルディナント・ピエヒ氏が、ピシェツリーダー社長の進めてきたリストラの進め方に否定的な見方を示していたとの観測があり、両者の確執につながったとの見方も。
ピシェツリーダー氏はBMWの社長だったが、子会社だったローバーの経営不振などで業績が悪化した責任をとって辞任したところ、ピエヒ氏に招かれて2002年にVWの社長に就任した。