東京臨海都心の東京ビッグサイトで開かれたグッドデザイン・プレゼンテーション2006。機能部品と考えていたタイヤにもデザインというものが存在した。
ブリジストンのREGNO『GRV』は、ミニバン特有のふらつき、変摩耗を抑制、サードシートまでも含めた静粛性と乗り心地を実現したという。
デザイナーによると「トップブランドたるREGNOは性能と外観の両面で妥協することができません。ダイナミックな車両への外観マッチングと静粛性をはじめとする各種性能との両立を行うため様々な要素を緻密に練り上げました」とのこと。
REGNO GRVのパターンはノイズ抑制性グルーブを採用。サイドブランチ型消音器という、側管(閉塞端)を設けることで特定周波数が分散され減音効果が得られる、音響工学の技術という。
会場ではレグノに採用されたパターンと同じ形のチューブが用意され、チューブに耳に当てると、確かに「ヒュー」というノイズが抑えられ、減音効果を確かめることができた。
タイヤパターンは排水のために付いていると思っていたが、音響技術が取り入れられているとは驚きだ。