【フランクフルトモーターショー05】伝統で世界を攻略…ジープパトリオット

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伝統的ジープのDNAを色濃く受継ぐ『パトリオット』は、こぶりなボディでジープの世界戦略を担う。

IAAに登場した、ジープのコンセプトSUV2台のうちパトリオットは、7本グリルに丸形ヘッドライト、台形に大きく張り出したオーバーフェンダーなどなど、ジープ伝承のスタイリングを明確に受け継ぐコンパクト・オフロードSUVだ。

17インチのオフロード用ホイールとタイヤでかためた足元や、大型フォグランプ、ルーフレイルなどが、オフでの本格的な走りを期待させるスタイリング。全長4411mm、全幅1756mm、全高1667mmの3サイズは、コンパクトSUVにポジショニングされる大きさで、ちょうど『チェロキー』をそのまま一回り小さくしたようなルックスだ。

同時に登場した『コンパス』がオンロードにより特化した味付けで、新規顧客層の開拓を担うモデルと目されるのに対し、パトリオットはジープならではのテイストはそのままに、エントリーSUVとしての性格を前面に打ち出し、旧型チェロキーのファンらの呼び戻しに貢献することが期待される。

この性格区分は細部にも及んでいる。ほとんど同じ色みの淡いオリーブグリーンをまとった2台だが、それぞれの持ち味にあわせカラーネームも分けている。軍用車両をルーツにもつジープだけに、車名もパトリオット=愛国者と冠されたこのモデルは、ボディカラーのネームもアーマー(装甲車)・グリーンだ。

《ケニー中嶋》

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