新型ホンダ『ステップワゴン』(26日発表・27日発売)は、全長、全高ともにサイズが小さくなった。角を落とした外観は寸法以上にクルマを小さく見せる。
「ミニバンは存在感を示すことが重要」という声に対して、マイナスではないのだろうか。この点について、車体開発全般を担当した前野義則氏は反論する。クルマの購入の重要なカギになる女性ユーザーにとって、大きすぎるのはだめなのだという。
家族用のクルマを購入する際には、実際に使うことが多い女性の意見は重要で、見た目で「大きいのはいやだ」となれば、回転半径などのスペックで小回りがきくことをいくら示しても購入には至らないのだという。
そこで、今回は見た目をコンパクトに仕上げ、女性からも「これなら私でも運転できるよね」という印象を持ってもらうことを狙ったのだとしている。
また、ミニバンの大きなメリットである、アイポイントが高くて見晴らしが良いという点も低床などのコンパクト化によって犠牲になっていないとしている。
前野氏によれば「アイポイントは20mm低下しているが、実際にはわからない程度」。75mmの全高ダウンに対してもミニバンとしてのメリットがなくなっていない。