テレマティックス最前線、自動的にディーラーに情報が

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自動車関連のテレマティックスの分野で世界で2番目の規模を誇るアメリカのATX社が、ディーラー向けのリアルタイムテレマティックサービスの開発を完了した、と発表した。

この技術は、ディーラーが販売したクルマのマイレージその他のリアルタイムデータをテレマティックスを通して自動的に集めることができる、というもの。

もちろんオーナーの了解を得ることが前提だが、このサービスによりディーラーはメンテナンスのお知らせなどを使用マイレージに応じてアップデートするなど、よりよいサービスが提供できる。

さらに、クルマのバッテリーが切れた、事故を起こした、パンクした、といった問題もテレマティックスを通して送られるため、ディーラー側からユーザーにアクションを起こすことが可能だ。

アメリカでは、保証期間が切れた後もディーラーでサービスを依頼するユーザーは4人に1人、というデータがある。こうしたディーラー離れを防ぐためにも、今後こうしたきめ細かなサービスへの需要が高まることは間違いない。

ATXではすでに希望するユーザーに対し、ボタンひとつでディーラーに連絡を取る事ができる「ホットボタン」を採用しているが、こうしたシステムも今後データリンクに集約される、という。

車が自ら故障箇所やマイル数などをディーラーに発信し、メンテナンスのスケジュールが組まれる、という時代はすぐそこまで来ているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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