2年前に登場した“スーパー・ラグジュアリー・サルーン”ロールスロイス『ファントム』のロングホイールベースモデルがジュネーブモーターショーで発表された。
標準でもアルミ製スペースフレーム構造のクルマでは最長ボディを誇るファントムを、さらに250mm延長。6メートルの長いボディを競うのは、現行モデルでは『マイバッハ』くらいか?
Bピラー以降が250mm伸ばされたファントムのロングホイールベースモデルの全長は、マイバッハ「62」より僅か80mm短い6084mm。ホイールベースも3820mmと、トヨタ『ヴィッツ』や日産『マーチ』の全長より長い。
リアヒンジで最大80度まで開く電動アシストの後席ドアも、そのまま250mm延長されており、サイズアップによって増えた容量の全てが、後席の居住スペースに当てられている。
延長された室内には前後を仕切る電動パーティション等のオプションが用意された。サイズは大きくなったが、巨大なドアとアルミルーフ以外は全て既存のボディパーツを用い、車両重量はわずか75kg増の2670kgに抑えられた。