15歳少年を監禁した男、カーチェイスに敗れ逮捕

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6日、大阪府堺市で15歳の少年2人が男に拉致され、うち1人が10時間あまりも車内に監禁される事件が起きた。

通報を受けて駆けつけた警察官が男を追い詰めたが、男は女性が運転していた別のクルマを強奪するなどしてさらに逃走。発見から約20分後に銃刀法違反の現行犯で逮捕されている。

大阪府警・黒山署によると、警察が事件を認知したのは6日の午前10時30分ごろ。堺市内に住む女性から「息子の友人がナイフで脅され、見知らぬ男にクルマで連れまわされたらしい」との110番通報が寄せられた。

男の乗るクルマは堺市福田付近の路上に駐車されており、通報を受けて駆けつけた警察官が職務質問を行おうとしたところ、男はクルマを急発進させて逃走。警察官はパトカーに乗り、すぐに追跡を開始した。

クルマは国道310号線を逃走したが、途中で2件の接触事故を起こしてタイヤがバーストし自走不能となった。男は近くの駐車場に侵入し、30歳の女性を脅した上でクルマを強奪。さらに逃げ続けた。

警察では大阪狭山市池之原付近の国道310号線で検問を実施。逃走するクルマはこれを突破しようとしたが、パトカーなど2台と接触したことで足止めされ、刃渡り11cmのナイフを所持していたことから銃刀法違反の現行犯で逮捕された。

逮捕されたのは36歳の男で、尿検査では覚せい剤反応も検出された。

男は同日の午前0時ごろ、堺市内で15歳の少年2人にナイフを突きつけて「カネを出せ」と脅し、このうち逃げ遅れた1人をクルマの中へ10時間あまり監禁した。少年は男が寝込んだ隙に逃げ出し、友人の母親に警察への通報を依頼したという。

警察では男を逮捕監禁容疑や強盗容疑でも取り調べる方針だが、取り調べに対しては「覚せい剤を打っているから逃げた」と話すのみで、監禁の動機については供述を拒んでいるようだ。

《石田真一》

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