マツダは東京オートサロン(1月14日-16日幕張メッセにて開催)において、05年初夏に発売が予定されている、アテンザの4WDターボモデル『マツダスピードアテンザ』を一般公開する。
マツダスピードアテンザはマツダスピードが製作したチューニングコンプリートカーではなく、マツダが生産するアテンザのトップグレード。日本はもちろん、北米やヨーロッパ、オーストラリアでも同じパッケージングで販売されるグローバルモデルだ。
マツダスピード アテンザ』は新開発の直噴2.3リットル直列4気筒エンジンを搭載。さらにターボを組み合わせることで、272ps(200kW)/5500rpm(目標値)の最高出力と、38.7kg-m(380Nm)/3000rpmの最大トルクを発生している。
組み合わされるミッションも、専用の6速マニュアルのみとなる。
4WDシステムも従来のシステムをベースに大幅に改良が加えられた、アクティブトルクコントロールカップリング4WDを採用。
通常走行、スポーツ走行、雪道走行と3種類のモードを持ち、モード切替は路面と走行状況をコンピューターが判断し、自動で切り替えを行う。トルク配分も100対0から、50対50まで、走行状況に応じて最適な配分をコンピューターが行ってくれる。
ボディも一見アテンザにエアロパーツを装着しただけのように見えるが、エンジンの上にインタークーラーを置くためにボンネットを新設計。ボンネットに合わせて左右のフロントフェンダーも形状を変更している。
他にもリアデフの強化や、サスペンションの強化、ブレーキの大型化、100カ所にも及ぶボディの補強など、実に大掛かりな改良が行われている。
マツダスピードと聞くと、単なるチューニングモデルに見えてしまうかもしれないが、実際はマツダが総力を挙げて上げて取り組んだ、マツダのセダンのフラッグシップにあたるクルマなのだ。