里帰り中の悲劇…人力で子供の命は守れない

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16日、群馬県藤岡市内の交差点で、軽自動と車乗用車が衝突した。この事故で軽自動車は大破し、生後5カ月の女児が死亡。運転者を含む3人が重軽傷を負った。

群馬県警・藤岡署によると、事故が起きたのは16日の午後9時5分ごろ。藤岡市本動堂付近の市道交差点で、54歳の女性が運転する軽自動車と、29歳の女性が運転する乗用車が出会い頭に衝突した。

軽自動車の左側面に乗用車が衝突、弾みで後部座席に乗っていた27歳の女性が前方に投げ出され、この女性が抱いていた生後5カ月の女児も一緒に投げ出された。

女性は軽傷だったが、女児は全身を強く打って間もなく死亡。また3歳の男児も頭蓋骨を折る重傷を負った。運転していた女性と、乗用車側の4人はいずれも軽傷だった。

現場は信号機の設置されていない見通しの悪い交差点。軽自動車が進行してきた側に一時停止の標識があるが、軽自動車はこれを無視して交差点内に進入したようだ。

軽自動車に乗っていた女性らは里帰りで藤岡市を訪れており、運転者(母親)のクルマで花火見物に行った帰りに事故に巻き込まれた。常用しているクルマではないため、チャイルドシートの設置はなく、これが被害を拡大する形になった。

《石田真一》

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