デザインについて、7日から公開の映画『サンダーバード』は“レトロフューチャリスティック”(昔の未来)な世界だ。ロケーション、セット、ビークルはスタイルが強調された、原色の世界だ。
監督のジョナサン・フレイクスは、「劇中の各種デザインはTVシリーズの精神的な継承だが、より壮大で、より現代的で、もちろん実写ならではの現実感がなければならない」と語る。
レディ・ペネロープの乗る『FAB1』はフォードがデザインした。「低くてスリークなクルマにしようとしたが、(キャビンを中心とする)基本骨格はすでに決まっていたので、その前後とディティールに集中した」と、デザイン開発プロジェクトディレクターのクリス・スベンソン。
「フォード『サンダーバード』(自動車)からデザイン要素をピックアップするのは、映画にとっても製品にとっても有益だと考えた。古びることのない、アイコンとしてのデザインが必要なのだ」
エクステリアデザイナーのダニエル・ポーリンは「FAB1を正面から見ると、明らかにフォード・サンダーバードだ。しかし2台を並べて見比べてみるとちっとも似ていないのは興味深い。グリルとフードのパワーバルジが2台の共通点だ」