落ち葉で踏切システムが誤作動、あわや衝突

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22日午前、北海道伊達市内のJR室蘭線で、台風による強風のために線路に降り積もった落ち葉のために踏切が正常に作動せず、通過中の列車とクルマが衝突寸前のトラブルが起きた。JR北海道と警察で詳しい原因を調べている。

北海道警・伊達署、JR北海道によると、トラブルが発生したのは22日の午後11時50分ごろ。伊達市北黄金町付近のJR室蘭線(稀府−黄金駅間)で、走行中の普通列車の運転士が、約100m先の踏切をクルマが通行していることを発見した。

列車は急ブレーキを掛けたが、踏切から約100m過ぎたところで停止した。クルマは列車の通過直前に踏切を渡りきっており、衝突や接触という事態は避けられた。踏切は列車が接近・通過したにも関わらず、遮断機や警報機が作動した形跡がなく、運転士はこれを会社に報告した。

JRが踏切を含む信号システムを調べたところ、踏切から約1km手前の線路上に台風の強風によって落ち葉が積もっていた。落ち葉の上を列車の車輪が通過した痕跡が確認されたことから、JRでは落ち葉が原因で踏切動作を開始するためのセンサーが絶縁された状態となり、踏切が動作しなかったものとみている。

《石田真一》

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