盗んだ部品で廃車同然のクルマをドレスアップ

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愛知県警は20日、廃車同然の状態で購入した乗用車を「新車と同様にする」という目的で自動車部品の盗難を繰り返していたとして、22歳の男らブラジル国籍を持つ4人を窃盗容疑で逮捕した。

愛知県警・西署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは、いずれもブラジル国籍を持つ男で、主犯格となったのは22歳の男。

この男は廃車同然の状態で知人から購入した乗用車を新品同様のものとし、さらには日本に在住するブラジル人が主催するレースに出場させることのできる“レース仕様”に改造することを目的に自動車部品の盗難を繰り返していた。

ターゲットとなったのは自分が所有するクルマと同型車で、派手なエアロパーツを付けたクルマを見つけると仲間に電話で連絡。深夜から未明に掛けての間、部品を取り外して持ち去っていた。

このグループが関与したことが判明しているのは15件の部品盗難事件で、うち数件は車両ごと盗まれている。中には2度の犯行に遭った被害者もおり、担当の警察官に対して「こんな治安の悪いところにはもう住めない」との言葉を残し、郷里に引っ越した人もいるという。

盗んだ部品はすべて主犯格の男が使うクルマに装着されており、望んだとおりのレース仕様に変身していたという。警察の調べに対し、4人は犯行への関与を大筋で認めているが、反省する様子はほとんどないようだ。

《石田真一》

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