スズキブースのステージ上にある『ラパン』を見て、違和感を覚える人は多いだろう。それもそのはず、なんとこのラパン、ピラーを150mmもちょん切ってより過激さを求めた、究極のSS、『ラパンSSワークス』なのだ。
担当デザイナーの宮澤氏に聞いてみた。「このクルマは中身は軽自動車なので、その条件でよりレーシーにするためには軽量、低重心は欠かせないと考えました。そこで行き着いたのは屋根を切れば軽くなる、ということでした」
エクステリアは見てのとおり過激なものだが、インテリアは? 「シートポジションは基本的にそのままです。リアシートはとっぱらい、ロールゲージを張り巡らせています。また、純正オプションのレカロを装着しています」
「ノーマルバージョンは女性向けの可愛らしいというイメージがありますが、こちらは男のラパンといえます」
東京オートサロン=『TOKYO AUTO SALON 2004 With NAPAC』は9日から11日までの間、千葉県千葉市の幕張メッセにて開催。1983年開催の「第1回東京エキサイティングカーショー」から数えると今回で通算22回目の開催となる。
実は宮澤氏はショーモデルからラパンに関わり続けたデザイナーで、曰く「情が移ってしまっている」というほど、ラパンの内も外も知り尽くした人。ラパンの進化はまだまだ続きそうだ。