連続タクシー強盗、犯人はなんと同業者

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警視庁は11日、東京都中野区内で3件のタクシー強盗を行い、売上金などを奪ったとして47歳の男を強盗傷害で現行犯逮捕した。この男は警察の取り調べに対し、「自分もタクシー運転手だ」と供述している。

警視庁・中野署の調べによると、逮捕につながる事件が起きたのは11日の午前10時45分ごろだという。中野区東中野5丁目付近でタクシー運転手と乗客らしい男が車内でもみ合っているのを同署員が発見した。

運転手が「助けてくれ、強盗だ」と告げ、男がペーパーナイフを凶器に持っていたことも判明したため、数人の警官で取り押さえ、強盗傷害の現行犯逮捕している。

現場付近では9日、10日と同様のタクシー強盗が発生しており、合計9万円が奪われている。このため中野署は事件が連続発生した現場周辺に多数の警察官を配置し、警戒に当たらせた矢先の出来事だった。

逮捕された男は、警察の取り調べに対して「自分もタクシーの運転手だ」と供述。タクシーの運転手は深夜から未明に掛けての時間帯より、昼間から夜に掛けての時間帯の方が現金を持ち歩いていることを知っており、「あえてこの時間を狙った」とも話しているようだ。

また、この男は10日夜に港区新橋付近で起こったタクシー強盗事件についても「自分がやった」とほのめかしており、警察では確認を急ぐとともに、余罪についても追及していく方針。

《石田真一》

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