GM(ゼネラルモーターズ)グループのアダム・オペルは、11日(メディアデイ9日)から開催されるフランクフルトモーターショーの出展概要を発表した。2004年春に欧州で発売する予定のニュー『アストラ』、11月に発売する『ベクトラ・ステーションワゴン』を初公開する。
3代目となる新型アストラは、路面変化や運転状況に応じてリアルタイムでダンパーの減衰力を自動制御する電子制御CDCとESP(横滑り防止装置)、ABSの各センサーとコントロールユニットを連携作動させるアダプティブID Splus(インタラクティブ・ドライビング・システム)を搭載した。複雑なシャシーコントロールを可能とした。従来一部の高級車とスポーツカーにしか無かった機能で、量産車に搭載したのは初となる。
また、コンパクトセグメントで初めてAFL(アダプティブ・フォワード・ライティング)付ヘッドライトなど、多様な電子装備を統合制御する新世代電子アーキテクチャー「CANBUS」、2DIN規格の新世代インフォテイメントユニット、前後席独立式のセパレート・オーディオ・システムなどの最新の装備を盛り込んだ。
アストラは来春に5ドアを発売してから、ステーションワゴンとスポーティな3ドアを発売する。エンジンは4バルブ式エコテック・ユニットで、5種類のガソリンエンジンと3種類のターボディーゼルエンジンがラインナップ、排気量は1.4−2.0リットル。最高出力は80−200HPで、全てEURO4排ガス基準をクリアした。