【新聞ウォッチ】ソニー、三菱自工、本業回復に危うさ浮き彫り

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【新聞ウォッチ】ソニー、三菱自工、本業回復に危うさ浮き彫り
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年7月25日付

●挑戦します新社長2003;福井威夫・ホンダ社長「自分がやる」創業の原点回帰(読売・8面)

●トヨタ、米販売累計3000万台突破、最多は「カローラ」646万台(読売・8面)

●小枝共同会長、ルノー取締役に(読売・8面)

●三菱自動車、豪州に新たな研究開発拠点(読売・8面)

●道路公団、“左遷”幹部を提訴へ、告発記事で文春も、内部混乱に拍車か(読売・35面)

●道路公団、正式監査を断念、4大法人監査拒否、「報告書」のみ依頼(朝日・2面)

●三菱自動車、特損500億円計上9月中間連結見通し赤字に(朝日・13面)

●日本経団連が夏季セミナー「日本再生へ方策を」(毎日・9面)

●東名飲酒事故2児焼死、命日ごと支払い認定、東京地裁2.5億円賠償命令(産経・1面)

●りそなHD花王、トヨタからの支援強化(産経・9面)

●ソニー、純利益98%減、4-6月期、AV部門など減収、営業利益はマイナス67%(東京・9面)

●ダイムラーも北米赤字、4-6月のクライスラー部門、新車販売12%減(日経・11面)

●植物原料のプラスチック実証プラント、トヨタ建設へ(日経・11面)

●50年目の中国「汽車」自動車大国へ始動(下)伸び悩む民族系開発能力不足に焦り(日経・13面)

●すす出さない低公害バス、燃料にジメチルエーテル岩谷・産総研など開発(日経・17面)

ひとくちコメント

ソニーが発表した今年度4〜6月期連結決算によると、売上高が前年同期比6.9%減の1兆6038億円、本業のもうけを示す営業利益が67.9%減の167億円、さらに純利益は98%減の10億円にとどまった。日経が1面準トップで掲載したほか、きょうの各紙が経済面に「三菱自動車最終赤字800億円」(毎日)という下方修正記事とセットで大きく取り上げている。

三菱は販売不振に加え米国でのローン貸し倒れが増加。ソニーの大幅な減収減益は、主力のエレクトロニクス製品の不振が依然として続いているため。なかでもソニーは「ソニーショック」の発端となった1〜3月決算の営業赤字から黒字に転換したものの、回復のメドはたっていない。

折から米国の世論調査会社が発表したブランド意識調査では、ソニーが4年連続で「べスト・ブランド」のトップに選ばれたが、最近ではパソコンや携帯電話などの不具合の製品も目立っており、モノづくりよりもイメージづくりを優先してきたブランド神話の崩壊は4〜6月期の決算数字でも浮き彫りになった。

《福田俊之》

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