発表会場にも姿を見せた元アルファロメオのアンドレアス・ザパティナス・チーフデザイナーが来てから、スバルのデザイン部は確かに変わったという。「外部の血が入ることにより、文化的なレベルを上げることができました」と語るのはデザイン部主管、スタジオチーフデザイナーの若尾文男氏。
「社長がデザイン改革を宣言して、社内のデザインに対する認知度と組織内の力が変わりました。デザインとは会社の文化をカタチにしたものです。目標を高く掲げ、質の高いものをつくるため、デザイナー1人1人の能力、特にメンタル面の向上が大きかったですね」と語る。
いっぽう変わらないものもあるはず。レガシィの財産とは、という質問に対して「コンセプトそのものです。クルマ好きのためのポテンシャルと高い質の融合。これは不変のものです」と自信を持って答えた若尾氏。デザインの力を得て、レガシィは確かに生まれ変わった。