期待族を封じ込める! 暴走族根絶条例を初適用---少年4人を逮捕

自動車 社会 社会

宮城県警は5日、今月1日に改正施行した県の暴走族根絶条例に基づき、暴走族に声援を送っていた16歳の少年ら4人を補導し、道路沿いに集合していた64人に警告したことを明らかにした。また、暴走行為を行っていた暴走族グループの22歳リーダーも道路交通法違反(無免許運転)で逮捕されている。

宮城県警・暴走族取締本部、同・仙台中央署によると、仙台市を拠点に活動する暴走族グループは毎年5月5日に「子供の日暴走」と称した大規模な暴走を行うことから、追跡用のパトカー約40台を市中心部の主要幹線道交差点などに配置。また、今月1日に改正施行された宮城県暴走族根絶条例で期待族も摘発対象にされたことから、仙台中央署員を中心に150名の捜査員を同様に配置。暴走族を煽り立てるような声援を送った者に対し、警告を行うことにした。

当日の暴走は事前の情報通り午前1時ごろから始まり、改造バイクや四輪車など30数台が仙台市中心部で蛇行運転や信号無視などを繰り返した。この際、警察官の制止を振りきり、車道に出て暴走族に声援を送った16歳の少年ら4人に県条例を初適用して補導。この日の暴走を先導した暴走族リーダーを自称する22歳の男を道交法違反(無免許運転)で逮捕した。また、暴走見物に訪れ、付近の道路に路上駐車などをしていた64人に対して、県条例に基づく警告を行っている。

県警では「今後も期待族に対しての取り締まりを徹底させ、暴走族予備軍とされる中高生など少年に対しては特に厳しく対処したい」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース