1994年にアイルトン・セナが悲劇的にこの世を去って以来、次なるチャンピオンを待望しているブラジル国民。72年、74年と2度ワールドチャンピオンとなったエマーソン・フィッティパルディはルーベンス・バリケロ(フェラーリ)のタイトルの可能性を肯定しながらも、トヨタのクリスチアーノ・ダマッタこそブラジルが待ち望んでいたドライバーだと語る。
「私の意見ではミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が依然としてタイトルに最も近い。彼の最大のライバルは彼自身だ。6度目のタイトルが獲りたいがために、自分に多大なるプレッシャーを掛けている」
「F1の将来的にはアロンソ(ルノー)やライコネン(マクラーレン)がスターとなるだろう。でも、昨年CARTのチャンピオンシップを獲得したダマッタは非常に輝いていた。ブラジル人ドライバーの才能を比べたとき、ブラジルにタイトルを持ち帰る可能性が最も高いのは彼だと思う。もちろんバリケロという可能性はある。彼も多いに向上しているし、フェラーリが許せば今年タイトルの可能性はあると思う」とフィッティパルディは語っている。