トヨタ自動車は8日、常務役員の新設など6月の株主総会後に正式発足する新しい経営陣を内定した。取締役27人、常務役員39人の合計66人となる新体制では若返りも注目されたが、全般的にはトヨタらしい年次に応じた順当な人事となった。
現在の取締役の平均年齢は59.2歳だが、新体制の発足時には常務役員を含めて57.8歳となって、若返りは小幅。新任の常務役員では、40代が1人だけにとどまっている。
また、大幅な増員となった専務への昇格者はすべて常務(常務待遇者含む)からの昇格。取締役や部長級からの抜擢もなかった。新しいコーポレートガバナンスの確立には「数年かかる」(幹部)ともいわれており、今回は年功を勘案した過渡期的人事ともなった。